スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[ --/--/-- --:-- ]

| スポンサー広告 |
第4章~前編~
うぃ~す! 伏でございます^^

今日は三国志~武幽電~の第4章をお送りしますw

第5章半ばで執筆止まってますので・・・終わりが近づいてきましたね・・・


4章はいよいよバーチャルの世界で戦闘の予感です^^
章タイトルは三国志知ってる人ならネタばれしそうなので変えてしまいましたw
後編掲載後に公開しますw

5章もネタばれなんですよね・・・多分タイトル変更だな。

では、読んでくださる方は続きよりどうぞ^^
4 初陣

 茜を送り届けて自宅に戻った玄は入浴を済ませて早々と部屋に戻った。
 両親はいつものことでもあるし,今日は茜が来ていたことも手伝って機嫌も良いので特に何も言わなかった。
 無地のTシャツにハーフパンツというスタイルでベッドの上に胡座をかいた玄は手元に置いたVSを見て深呼吸するとメニュー画面を開いた。
 まず最初にステータス画面を確認する。
 左上の数字が八六と一に減っていた。
「十三人が負けて…とうとう未登録はあと二人か」
 呟いて関羽のステータスを確認してから画面に移していた関羽を投影モードに戻すためのキー入力をする。
 するとすぐにVSから淡い光が放たれ,もわもわと白い煙のようなものが溢れて二メートル近い偉丈夫の関羽が映し出される。
 ひゅんひゅんと涼しい音が鳴り響いているのは関羽がお手製の武器を舞うように振り回しているからだ。
 一心不乱に武器を振るう関羽に声をかけるのは躊躇われたのでしばらくその様子を見守る。
 やがて,一連の動きをやり通したのか関羽の動きが次第にゆっくりになり,静かに静止した。
 そしてゆっくりとこちらに視線を向ける。
「時間か?」
 短いその言葉に小さく頷く。
「あれから約丸一日経った。待機時間はまだ二日ほどあるけど,どうする?」
「そうか…丸一日身体を動かしていたにもかかわらず汗もかかなければ疲れもない。つくづく死人だということを実感するわ」
 武器を小脇に抱え,見事な顎髭をしごきながら不敵に笑う。
「関羽……」
「まあよかろう。わかっていたことだ,疲労がないお陰で思う存分身体を動かせた。準備は整った,いつでも戦いに赴ける」
 戦いの予感に喜色すらうかべながら視線で玄に早くその場へ連れていけと訴えかける。 しかし,玄はその視線を居心地悪そうに受け止めて口を開いた。
「その前に一つ提案があるんだけど…」
 玄はこのゲームの特殊性と術や必殺技のことをこと細かに説明して最後に自分にも手伝わせて欲しいということを伝えた。
 関羽はそんな玄を睨みつけるように凝視しながらも玄が全てを話し終えるまで何も言わなかった。
「だから,基本的には関羽に全てを任せることに異論はないんだ。ただ,相手が普通で考えれば有り得ない,人外の能力を使って攻撃してくる以上はそういった戦いに少しでも知識のある俺にも手伝えることがあると思う。制御権を渡して欲しいとまでは言わない。せめて助言と緊急回避の動作だけでも認めて欲しい」
「言いたいことは,それだけか……」
 玄は関羽の威圧的な視線に気圧されながら頷く。
「答えは…否だ」
「どうして!」
 関羽の短いがうえにあまりにもはっきりした拒絶に思わず叫ぶ。
「どうしてだと?……話にならんな。平和な世に生まれ,人も斬ったことのないような童がこの私の手助けをするだと?!あまつさえいざというときには私の行動を操作するだと?ふざけるな!死人と成り果てたとはいえこの関雲長,武人としての誇りは失っておらぬ!己の戦にうぬの様な何の力もないこわっぱの力を借りねばならぬようなら潔く消え果てるまでだ!」
 武人の誇りを傷つけられたと憤慨する関羽を玄は冷めた目で見つめ返す。
「せめて自分の必殺技と術の特徴を知り,使いこなせるように訓練して欲しいと言っても無駄か?」
「無駄だ。我らの誇りはこの鍛えた身体と武器にある。あやかしの術など必要ない」
 関羽は槍に固定させた剣の先を玄の鼻先に突きつける。あまりいい気はしないがそれが自分を傷つけることは出来ないのだから恐れる必要はない。
「あなたの思惑など関係なく,相手は全ての能力を駆使してあなたに挑んでくる。相手が関羽 雲長ともなればなおさらだ。まともにやって勝てないとなれば武器などとうてい届きもしない遠方から術を使われて,火に巻かれる可能性だってあるんだ」
「火計の罠など何度も噛み破ってきた。いまさら恐れるものでもない」
 玄は内心で深い溜息をついた。今,ここで関羽に対して百万言を費やしたところで関羽を変心させることは出来ない。
 おそらく,何らかの形で自分の力を示さなければその身を預けてはくれまい。
 玄が今までに得た知識の三国志の歴史の中でもそうだった。
 蜀の天才軍師,諸葛亮 孔明が初の采配を振るった時である。
 この時もやはり,関羽や張飛といった最前線で身体を張っていた猛将達は戦場に出ず,安全な本陣で采配を振るうだけの孔明に対して命令拒否の姿勢を示したのである。
 しかし孔明は劉備の剣を借り,これに逆らうことは主君に逆らうことだと二人を渋々命令に従わせた。
 結果は孔明の立てた策は面白いように相手を翻弄し,わずかな兵で十万もの大軍を潰滅寸前まで追い詰め撃退したのである。
 その戦以降,関羽は孔明の策に逆らうことはなかった。戦い方は違えどもその実力を認めたからである。
 関羽に認めてもらえるだけのものが果たして自分にあるのかどうかは分からないが,戦いの中で自分の力を認めさせなければならない。
「分かった。じゃあ,賭けをしよう」
「賭けだと?」
「そう,最初は関羽の言う通りに戦いについて俺は余計な口は挟まないし,動きに干渉することも決してしない」
 関羽は当然だとばかりに頷く。
「ただし,一度でも決定的な敗北の場面を迎えそうになったら否応なしに退却の為の操作をする。どんなにみっともなくても関羽が拒否しても関係ない。その上で怪我や疲労を回復したら次の一戦は俺が操作する。出来れば前回関羽が負けた相手がいい,そして俺の操作でその相手に勝てたら…」
 玄はずっと考えていた関羽との付き合い方を躊躇うように口にする。
「俺のことを同盟者,友達として認めて欲しい。時には己を預けられるような・・・『桃園の誓い』と同じ様にとは言わない。それは関羽達にとってとても特別なものだから。だからそれに準ずる形で構わないから俺と対等の関係になって欲しい。その上で俺と一緒にこの戦いを戦って欲しい」
 玄は厳しい表情で関羽の視線を真正面から受け止めて睨むように視線を返す。
「………」
 関羽はその視線を受けてわずかに身じろぎしてまた顎髭をしごく。
「…私が明らかに敗れたと分かるまでは手を出さないのだな?」
 玄は頷く。
「正確にはその寸前まで。分かってからでは遅いかもしれない」
「ふむ……よかろう。おぬしの提案を受けよう。本来であればその武器によって操り人形の様に扱われるところなのだからな。だが,私が勝ち続ける限り,こと戦いにおいておぬしから介入は一切しない。それでよいな?」
 自分が無様に負けることなど微塵も考えていない関羽は口元を歪めて笑う。
「構わない。何の問題も無く勝ち続けられるならその方がいいに決まってる」
 玄は厳しい表情のままVSを関羽によく見えるように持ち上げる。
「賭けが成立したところで聞くけど,どうする?」
 関羽も掲げられたVSを見て玄の言いたいことを理解して武器を握り直す。
「よかろう…」
 黙って頷いた玄はメニュー画面を呼び出して『出陣』の欄にアイコンを合わせた。
 そして,一瞬だけ関羽に視線を向けると迷わずに1ボタンを押した。
 ぱぁっっ
 白い光がVSから放たれ,その光が部屋を満たしたかと思われた次の瞬間,唐突に光が消える……
 部屋は林の中へと変わっていた。
「すげー…」
 あくまで映像でしかないと分かっているのに三百六十度全方位に映し出されたその景色はまさに部屋の中にいるという現実を忘れかねないリアルさがある。
 映像故に吹いている風や温度などは感じることは出来ないし,確かに玄の尻には今もベッドの感触が確かにある。
 それなのにベッドは見えない。手を伸ばせば壁に触れることも出来るのに目に見えるその場所は何もない空間である。
「こんなにリアルだなんて…今の技術で本当に可能なのか?」
 壁を撫でながらそんなことを呟くとゆっくりと周りを見渡す。
 どうやら時刻は夜。木々の間に設けられた細い道,林道のようである。
 遠くから獣の遠吠えが聞こえてくるし,林の中には何となく生き物の気配がある。これだけの臨場感をこの小さな機械が作り出しているのかと思うとなにやら信じられない思いになる。
 関羽も風に吹かれながら周囲を見回している。
 玄には感じられない風も関羽には現実のものとして感じられているようだ。
 玄はそんな関羽の隣に見慣れたものを見つけた。
「関羽,右側に何か見える?」
 問い掛けられた関羽は怪訝な表情で右側に視線を向ける。
「木々が見える。小動物の気配は感じるが人の気配はない。何を感じたのか知らないが,今周囲に危険なものはない」
「なるほど…武将達には見えない訳か」
 玄は関羽の頭上に見えている関羽という文字と玄 徳水の文字。右側に見えている縦に細長い緑色のゲージ。そして,自分の手元に見える地図を順に見て呟く。
「名前に…ライフゲージに…あとはマップか…一応中国の形みたいだけど縮尺はどうなってるんだ?まさか実物と同じってことはないだろ?」
 玄の前に浮かんだマップは現在の中国とほぼ同じ形をしている。違うのはこの地図では中国を丸ごと切り取った島になっていることである。
 地図はうっすらとした線で方眼紙のように細かく分割されていて関羽のものと思われる赤い光点が地図の中央からみて北側の上部付近に点滅している。
 当時の幽州の辺りだろうか。
 その光点のある升目がうっすらと明るくなっている。
「どうやらこの範囲がレーダーみたいなものになっているみたいだ」
 一人で勝手に納得している玄に向かって関羽が不機嫌そうに続ける。
「さらに言わせて貰えば,ここへ来てからおぬしの姿も私には見えていない。声だけがどこからともなく聞こえるだけだ」
「へ?」
 いつもと変わらない自分の身体を眺め回した玄はしばし考えて頷いた。
「なるほど,確かに俺が動いて移動するんだったら壁にぶつかったりして危ないもんな。その点は普通のゲームと同じで画面を見てプレイしてる感じか」
 一人納得していた玄の周囲の景色が突然動き出した。
 玄が驚いて関羽を見ると南北に伸びる林道を南に歩いていく関羽の背中が見える。
「ちょ,ちょっと!…何処へ行けばいいのかわかるの?」
「わからんが,さりとてただ突っ立っていても仕方あるまい。取り敢えずこうして道があるのだから歩いてみるのが筋ではないのか」
「………確かにそうだけど。方角はわかってる?」
「そんなものは星を見れば一目瞭然ではないか,取り敢えず南に歩いている」
 確かに上を見れば綺麗な星空が見える。関羽の言った方角と地図の上での方角が一致しているところをみると星の位置は現在と同じように配置しているようだ。
「えっと…じゃあ一応今分かることだけ伝えとくけど,多分この世界は関羽がいた時代に似せて創られてる。もちろん実際よりもずっと縮小されてるみたいだけど。多分今いるのは当時の幽州の辺り,このまま南に行けば冀州の辺りに着くと思う」
 自分の知っている知識を検索した結果を関羽に伝える。何か役に立つかも知れない。
 そう思ったからだが関羽から帰ってきたのは冷淡な言葉だった。
「そんな情報に意味はないな。他の者も私と同じ状況でここに来ているとしたら,信用のおけない地理情報をうのみに動く者はいないはずだ。どうせ教えてくれるならもっと精度の高い情報でなければ意味がない。どこそこに似てるといった程度の情報でなく何処に山があり,谷があり,川があり,どの程度の森がどの程度まで広がっているのか,起伏は?風向きや強さは?」
 玄は淡々と自分に向かって情報の信頼性と精度の重要性をぶつける関羽に何も言い返せない。それは紛れもなく正論だったからだ。 だからといって関羽が問うような精密な情報は玄には知りようもない。表示されるマップにはただ土地の形が示されているだけで地形などは表示されていないからだ。
「わからぬのなら余計なことは言わないことだ。どうでもいいような情報でも耳にしてしまえばいざというときの判断に影響が出るかもしれん。その一瞬の隙が戦地に赴く者達にとって致命傷になりかねん。その情報に己が命を懸けても良いと思えるだけの根拠と裏付けがなければこちらも命を懸けることはできん。…迷惑だ」
「ぐっ…」
 一方的にやりこめられ,悔しくないわけではない。屁理屈をつけて何かしら反論することも出来ないわけではない。
 しかし悔しく思うよりもやはりどこかゲームだと甘く見ている気持ちが自分にあったことに気づいたことが玄を自粛させた。
 戦場に立つ武将や兵士達は己の命がかかっている。その命を借りて軍師は策を練り,軍を勝利に導く。
 誤った情報に踊らされ,間違った策を立てれば優秀な人材を失ってしまう。そしてそれは二度と戻ってこないのだ。
 それを我が身の様に自覚していればあんないい加減なことは言えなかったはずだ。
「……わかった………ごめん」
 玄は悔しい気持ちを押し殺して謝罪する。 関羽と対等の関係を築く為には自分も関羽の感じている世界を身近に感じなくてはならない。
 つまり,本人達にとっては命を懸けた戦場であるという現在の玄には全く想像もつかないような世界を仮想現実ではなく,現実として認識しなくてはいけないということだ。
 命を懸けている仲間に曖昧な情報を与え,その身を危険にさらさせる行為は充分謝罪するに値する。
 腹が立って悔しいのはまだ玄がその世界を外から眺めているからだ。
 だから,玄はそれを改めるためにあえて謝罪の言葉を口にしたのである。
「………わかればよい」
「………」
 何も言い返せないまま黙り込む玄の前で揺れていた関羽の背中が止まる。
「…なにも言うなという訳ではない。私も少しでも情報が欲しいのは確かだからな。もし,おぬしが確かな裏付けを元に自信を持って伝えられるものならば良いのだ」
「えっ………」
 うなだれていた玄が視線をあげた時には既に関羽は歩き始めていた。(もっとも座ったままの玄との距離は変わらないが)
(もしかして,少しは気を許してくれたってことかな…)
 そう考えて嬉しくなった玄は何か出来ないかと考えてふと思いついて一度画面の投射を解除すると机の引き出しから定規と筆記用具を取りだし,ノートと一緒にベッドに放り投げると定規だけを持って再び画面を投射モードに戻した。
 訝しげな関羽に頼んで歩幅を測らせて貰うと道がしばらく真っ直ぐに伸びていることを確認して関羽の現在地のマークを押さえて関羽の歩数を数えた。
 やがてマークがやや動いたところでその間を定規で測る。
 関羽の歩幅,歩数,マークの移動距離から計算してマップの全体の広さを計測したのである。
 やがて計算を終えた玄は満足げに頷くと関羽に話しかけた。
「ちょといいかな?今,計算したんだ。あまり役に立つかは分からないけどどうやらこの世界は百キロメートル四方しかないみたいなんだ。キロメートルの単位は分かる?」
「ふむ…きろめーとるというのはわからんが何故かその言葉でわかる」
「…そっか単位の設定は意識の中で自動に変換されるのかも」
「ふむ小さな街一つくらいか…狭いな」
 呟く関羽に玄は首を振る。振ってから今の関羽に姿は見えないのだと思い出して声をかける。
「そうでもないと思う。この世界には百人しか人がいない。しかもその全部が今の時間にここにいるかどうかもわからない。多分最初のスタート地点は100キロ四方を10×10で100分割して,それぞれの升目の中心地が各武将達のスタート地点になってたと思う。だけど俺達は最後の方にここに来たんだ。先にここに来た武将達はとっくに移動してる筈だし見通しのいい平地ばかりじゃないから他の相手に出会う確率はとっても低いかもしれない」
 先行きに不安を感じて玄が溜息をつく。
「YO-HO!心配いらないぜ玄」
「わっ!なんだよ突然現れて…びっくりするだろヘルプ」
 小さな光が弾けると共に突然現れたヘルプは相変わらずのハイテンションぶりで今日は麻雀牌の一索である。一索は孔雀の絵が用いられているため今回は孔雀の顔がそのまま言葉を発している。
「まあ,細かいことは気にすんなって。ちょっと教えといてやろうと思ってさ」
 驚かされた玄が不満顔なのを軽くあしらってヘルプは羽をばたつかせる。
「何を?」
「おおう!このマップは玄の計測したとおり百キロ四方のマップで一〇キロ四方毎に一人の武将がスタートすることになってる。つまり,マップのとおり百のエリアに区分けされてるんだなこれが」
 自慢げに語るヘルプをあきれ顔で眺めながら続きを聞く。
「そんでだ!それだけの広さを百人で争うのはきついからな。一度行ったエリアに他の武将が入った時や,一度出会った武将はマップに表示がされる」
「なるほど…てことは全てのエリアに一度足を踏み入れておけば常に相手の所在地を確認することが出来るってことか」
 ヘルプの言葉に深く頷く。
「まっ、フィールドに出ている武将だけだけどな。それに待機状態から出陣するときには自分がフィールドから出た時にいたエリアか隣接エリア(周囲8マス)の中で行ったことのあるエリア、どちらかを選べるからな。簡単に待ち伏せとかは出来ないぜ」
 牌の中の孔雀を羽ばたかせながらヘルプが踊る。
「さらに!さ~らにだ!一度会った武将は名前も表示されるがそれは相手が自分の行ったことのあるエリアでしかも自分との距離が隣接エリア(周囲8マス)以内の時だけだ。
 あとはマーカーがされるだけなんだな。これが」
 つまり、なるべく早い内に全エリアを踏破しておけばフィールドに出ている全武将の位置を常に知ることが出来るということである。
 それは相手がそれを知らないとすれば大きなアドバンテージを握れることになる。
「ただし!今自分がいるエリアに相手が入った場合マーカーは消える。そのエリアが点滅するだけだな。その点滅にしたって相手がこちらに気づいて戦闘準備に入ったら消える」

「ちょっと待って!じゃあ俺たちが知らないエリアに敵がいて、俺たちのいるエリアが敵の知っているエリアの時に敵が戦闘準備状態で俺たちのエリアに入ってきたら…?」

 ヘルプの言葉をじっくりと反芻しながら問いかける。
「当然ながら接近に気づかないこともありうるな。まっ戦闘準備のまま戦闘しないでいると体力を少しずつ消費していくけどな。ってことでよ~ろしくぅ!YA!」
 言うだけ言って消えたヘルプには気づかずに玄は考える。
 ということは知っているエリアの少ない開始当初はそういう不意打ちの様な作戦がまかり通ることになる…
 エリアが増えたって同エリアに入って戦闘準備になれば、後は木に隠れたり水に潜ったり相手の目にさえ触れなければいくらでも不意打ちが出来る。
 そう考えた玄は急に落ち着かなくなり、あたりをきょろきょろと眺め回した。
 ちょっと目を離した隙に背後から攻撃を受けることだってあり得るのだ。
「何を動揺している。戦乱の世を生きた我らに自分の持ちうる力以外のものがあったと思うか?戦場で気を抜くことなど有り得ん」
「で、でもいくら関羽でも木陰からいきなり斬りかかられたら!」
「つまり…」
 玄の心配などどこ吹く風の関羽は静かに足下の小石を拾うと前方の木陰に投げ込んだ。

「こういうことだ」

~つづく~
スポンサーサイト
[ 2008/03/15 23:35 ]

| 小説(ライトノベル) | コメント(3) | トラックバック(0) |
<<さあ、感謝企画行くよ^^ | ホーム | 特技とか?>>
コメント
--- ---

次はついに戦闘シーンですねw
現実世界の茜の後の事も気になりますが
やっぱりこっちの筋が本命です。w

どうか5章
頑張って筆進めてくださいませ><
優兎 * URL [編集] [ 2008/03/18 01:05 ]
--- ---

いやはや、どきどきしますなw
何だか「始まった!」という感じで。
次で大きな進展がありそうでワクワクしていますw

期待していますねb
咲夜@夜珈琲 * URL [編集] [ 2008/03/18 18:55 ]
--- ---

>兎さん
コメントありがとうございます(^^)
戦闘シーンはうまく表現できてるか自信ないんですが(笑)
読んだ時には感想お願いします。
5章…進めたいですね~(笑)

>咲夜さん
いつもコメント感謝です~
期待に沿える良い話になってると良いのですがf^_^;
続きをお楽しみに~
伏 * URL [編集] [ 2008/03/20 00:43 ]
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://fukuryuu777.blog43.fc2.com/tb.php/679-19d4e699
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。